妊娠中のみなさまへ
妊娠中に、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎などによる鼻づまり、耳管機能不全による耳のつまり感などいろいろな症状に悩んでいる方は大変多いです 。しかし妊娠中だからという理由で我慢してしまう方が少なくありません。
もちろんおなかの赤ちゃんの成長が大切なのですが、その赤ちゃんを育んでいるママの体も大切にしなければいけません。 放置して病気を悪化させないようケアすることが大切です。
検査について
検査もしっかりできないのではないかと考える方もいます。もちろん妊娠中の方にはレントゲンのような被ばくを伴う検査など、赤ちゃんへの影響が大きい検査はできません。けれども局所をきちんと観察することや、内視鏡やエコーを使って表面からは見えない部分を調べることで診断が可能なことも多いのです。
治療について
治療についてもお話しします。
確かに妊娠中の患者さんへは行えない治療があります。ただ、安全性の高いとされている薬の使用(漢方薬も含め)を考慮する。疾患によっては局所の処置をすることで症状が和らぐこともあります。
当院ではクリニックでの局所処置とあわせ、自分でできる処置も併せて指導しています。また、器官形成期を過ぎて薬の内服がある程度考慮できる状態になると、漢方を中心に、病状に合わせた処方を行っています。
妊娠中だから何もできないと考えずに、一度ご相談いただけるとよいですね。
また妊娠週数がすすみ、そろそろ出産の時期が近くなると、出産後の子育ての不安も出てくるようです。
プレネイタルビジットといわれる出産前小児保健指導も一部の自治体では行われているようですが、まだこの地域では一般的ではありません。当院でも、出産後の育児不安を持たれている方には当院小児科にて相談頂けます。