スキンケア

スキンケアの重要性

スキンケアとは皮膚を洗って皮膚についたアレルゲン、汗、痒みを与える病原菌などの刺激物を落として清潔にし、保湿剤などを縫って乾燥を防ぐ事です。
赤ちゃんの肌は大人の約半分の薄さしかなく、肌としての機能は未発達でとても繊細です。
そのため赤ちゃんの肌は トラブルが起こりやすくなってしまいます。トラブルを未然に防ぐためにスキンケアを毎日続けることが大切です。

スキンケアはいつからした方がいい?

理想は生まれてすぐからスキンケアをした方がよいです。
3才までにしっかりスキンケアをする事できれいな肌をキープする力がつくと言われています。
アトピー性皮膚炎や喘息、食物 アレルギーは皮膚を介して発症することが考えられており、生後2ヵ月から毎日全身のスキンケアをした赤ちゃんは、乾燥した部分だけ保湿していた赤ちゃんと比較してアトピー性皮膚炎の発症リスクを下げるというデータがあります。

正しいスキンケア

体を洗う

  • お湯の温度は38 度が目安です。
  • 石鹸をよく泡立て、たっぷりの泡で洗いましょう。
  • できるだけ香料や合成添加物が少ないものを選びましょう。
  • 関節はしわを伸ばして洗いましょう。
  • 指の腹で優しく洗いましょう。
  • 耳の裏やおしりの汚れも丁寧に洗いましょう。
  • よく洗い流しましょう。

保湿

  • 保湿のタイミングは
    ①お風呂上り(水気をふいて 15 分以内)
    ②おむつ替えのとき
    ③着替えのとき
    ④ミルクや食事のあと
    などが理想です。
  • 乾燥している部分だけではなく、全身に塗りましょう。
  • 首、耳のうら、わきは塗り忘れがちです。
  • お腹や背中など広範囲は手のひらでぬりましょう。
  • 保湿剤の塗る量(目安)はティッシュが皮膚に付く、または皮膚がテカる程度です。

※保湿剤は市販のものでも結構ですが、心配なら当院では赤ちゃんにあった保湿剤を処方致しますので、お気軽にご相談ください。

最後に

赤ちゃんに保湿剤を塗ってあげることは、乳児湿疹やおむつかぶれなどの肌トラブルを未然に防ぐだけではなく、大きくなった時にアトピー性皮膚炎を予防するためにとても重要です。
また赤ちゃんはスキンケアをすることでお母さんの体温を全身で感じることができるので。赤ちゃんもリラックスできることでしょう。ぜひスキンシップを楽しみながら、赤ちゃんの体を保湿してあげてください。

監修
日本小児科学会認定 小児科専門医 小山美佳