ロタウイルスワクチン

ロタウイルスワクチンについて

ロタウイルスワクチンは、乳幼児をはじめ子どもが感染しやすい急性胃腸炎を引き起こすロタウイルス感染症を予防するワクチンです。

ロタウイルスは非常に感染力が強く生後半年から2歳の乳幼児に多くみられ、5歳までに大半のこどもがかかります。

乳幼児が感染すると重症化することもあり、2020年10月以降定期予防接種になりました。
ロタウィルスの胃腸炎の約80%を予防します。


接種方法と接種スケジュール

ロタウイルスワクチンは口から飲むタイプで2種類あります。
両ワクチンの予防効果に明らかな差はみられておりません。
ロタウイルスワクチンは初回接種が14週6日までに接種することが推奨されております。

  • ロタリックス(1価ワクチン) 2回接種
  • ロタテック(5価ワクチン) 3回接種

生後6週から接種が可能ですが、生後2か月から接種可能なヒブワクチン、小児用肺炎球菌ワクチンなどと同時接種がおすすめです。

接種期間も決められているためできるだけ早く接種スケジュールを立てることをおすすめします。


接種することができない方

  • 発熱がある方
  • 重篤な急性疾患にかかっている方
  • ワクチンの成分によってアナフィラキシー(重度のアレルギー反応)を起こしたことがある方

ワクチン接種に注意が必要な方

以下に当てはまる方は事前にご相談ください。

  • 心臓、血管、腎臓、肝臓、血液に持病がある方
  • これまでの予防接種で接種後2日以内に発熱や全身性発疹等アレルギーを疑う症状のある方
  • 過去にけいれんの既往がある方
  • 過去に免疫不全の診断がなされている方
  • 先天性免疫不全症の病気をもっている近親者がいる方
  • ワクチン成分に対してアレルギー反応を起こすおそれのある方

監修 小児科専門医 大和田夏子