夜泣きとは
赤ちゃんが夜中に突然目を覚まして激しく泣くことを夜泣きといいます。多くは生後3、4か月頃から~1歳半くらいに見られます。特に新生児の頃は、昼と夜の区別がほとんどつかないため、1日の睡眠サイクルが未熟であることが原因であるとされていますが、はっきりとした原因が分からないことも多々あります。
泣いている赤ちゃんを抱っこしたり、オムツを換えてあげたりなどの対策をとることで泣き止むこともありますが、中にはほぼ一晩中泣いているといったケースも見られます。
夜泣きの原因
夜泣きの原因ははっきりとしたことは解明されていませんが、一般的には以下の2つが原因であると考えられています。
睡眠の未熟さ
睡眠には、「ノンレム睡眠」という深い眠りと「レム睡眠」という浅い眠りがあります。赤ちゃんはノンレム睡眠とレム睡眠のサイクルが未熟で、眠りが浅いレム睡眠の間に目を覚まして泣き始める場合やレム睡眠中に怖い夢をみたりすることで夜泣きする場合もあります。
またお昼寝が長すぎると、夜眠れなくなります。赤ちゃんを無理やり起こす必要はないですが、成長に併せて少しずつお昼寝の時間を短くし、生活リズムをつけてあげることも大切です。寝かしつける前は、できるだけ部屋を暗くして、テレビや音楽などの音や光などの刺激はなるべく避けるようにしましょう。
何らかの不快感がある
赤ちゃんは自分の感情を言葉で言い表すことができないため、何らかの不快な感覚を覚えた際は泣くことで周りに助けを求めます。
具体的には、
- お腹が空いた
- のどが渇いた
- おむつが蒸れて気持ち悪い
- 部屋が暑すぎたり、寒すぎたりする
- 衣服や布団の肌触りが気になる
- 歯の生え始めが起きている
- 身体のどこかかゆい、痛いなど
- 腹痛がある
などがあります。もちろんこれ以外にも原因は考えられます。
夜泣きの対策
夜泣きは、原因がはっきりしないので、これが絶対というような対策はありませんが、赤ちゃんの夜泣きに試すことができる方法がいくつかあります。
- 抱っこをする
- 背中をトントンする
- 声をかける
- 歌を歌う(音楽を聴かせる)
- おしゃぶりを使う
- 歯固めを使う
夜泣きの対処法には、抱っこや背中をトントンするといった方法が代表的ですが、同時に「大丈夫だよ」などと声を掛ける、歌を歌ってあげるなどして安心感を与えてあげることで眠りにつくこともあります。また、指をにぎらせる、添い乳をするなどスキンシップを行うことも大切です。
何をしても泣き止まない時は、一度部屋を明るくして、しっかりと目覚めさせるのも夜泣きを止める対策の一つです。いつまでも赤ちゃんが泣き止まず、イライラしてしまうより、時間を気にせず思い切って遊びに付き合うのが良い場合もあります。
夜泣きがどうしても治まらない時はどうすいればいいの?
どうしても夜泣きがひどい時は、当院までご相談ください。夜泣きの症状に合わせて眠り薬や漢方薬を処方いたします。お薬の効果はお子さんによって異なりますが、相性が良いお子さんには、かなりの効果が期待できます。